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​ご挨拶

児童デイサービス アクティブライフ・スポーツ教室

代表者   金田 安正

 今春、大学での教員生活を定年で退職しましたが、自宅のある富山市で障がい児に対する運動指導の教室を開くことになりました。

 私自身の障がい児者に対するスポーツ指導に関する略歴を文末に記しますが、身体障がい者指導からスタートし、精神障がい者、知的障がい者、自閉症児者など多くの人々に長年にわたって指導を行なってきました。

 どのような障がいであれ、指導にあたっての考え方の基本は同じであると考えています。私自身に課している主な留意事項を次に記しますが、このような考え方で教室を展開していきます。

 ・対象児1人ひとりが異なる(*1)ので、ラベリング(決めつけ)、カテゴライズ(同様の解決法)(*2)をしてはならない

   (*1) 障がいの種類、程度、生活環境、本人の嗜好など

   (*2) 障がいの種類によって、種目を与える

       種目ごとの楽しませ方をパターン化して指導する

       既存する用具、補助用具を押しつける

       など

・指導の好機を見逃さない

 障がい児が「やってみたい」、「興味を示す」など、積極的、自発的な行動が見られた場合、その姿勢を伸ばす方向でできるように工夫する。

・課題の設定に気をつける

 課題が難しいと失敗ばかりしてしまうし、逆に簡単すぎるといい加減な態度で取り組んでしまう。そのため、それぞれの障がい児に適った、難しくもなく易しすぎもしない、「やる気」を引き起こすような、適切な程度で、適度な量の課題が適時に設定される必要がある。

・自立を助ける視点で指導を行う

 「これならできる!」と思うような、そして必ず成功するような課題を設定する。指導者のおかげでできたのではなく、自らの意思でやったところ「できた!」という体験の積み重ねが、さらに次の課題へと立ち向かう原動力となる。

(経歴)

 大学卒業後、当時の西ドイツに渡り、ケルンスポーツ大学で障害者スポーツを学び、帰国後、国立障害者リハビリテーションセンター病院/更正訓練所にて、主に身体障がい者を対象にスポーツや運動をとおした機能訓練を20年近く行う。「『こころ』が動けば『からだ』が動く」をモットーに指導。

 また、1991年から同センター学院で、障がい者のリハビリテーション過程において、スポーツをとおした機能訓練を行う専門家の養成指導に携わる。

 2000年から富山に戻り、今度は「『からだ』が動けば『こころ』が動く」をモットーにし、谷野呉山病院(精神科)やセーナー苑(知的+身体障がい者施設)にてスポーツ・レクリエーション指導を行う。

 2003年、滋賀県の琵琶湖西岸にびわこ成蹊スポーツ大学が新設され、教授(専門:障害者スポーツ)として招聘される。大学では障がい児者のための水泳教室を開設し、肢体不自由児者に加え、多数の知的障がい児や自閉症児者の指導を行う。

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